どんよっく(@donyokku)です
退職
1つの仕事を極める人もいますが転職してキャリアアップを目指したり、退職し起業したりと職を変えて上を目指す人もいます。
前回紹介しましたが「定年までに職を変えない人」は全体の半数もいません。
「職を変える」ということは勤めている職場を辞めるということです。
辞めるときにはきちんとした手続きをする必要があります。そんなときに提出するのが『退職届』です。しかし、他にも『退職願』であったり『辞表』という言葉もあります。
今回は『退職願』・『退職届』・『辞表』の違いを紹介します。
退職願
退職する意思を伝える書類のことです。
いきなり退職してしまってはトラブルになる可能性もあるため、退職するための前準備といった役割があります。
あくまでも退職の「意思を伝える」書類であるため、撤回することが可能であります。また会社に認められない場合もあります。
書き方例
- 退職願
- 私儀(もしくは「私事」)
- 理由は「一身上の都合」でOK
- 日付を以て辞めたいことの意思を伝える
- 提出日の日付
- 所属部署と名前・印
- 勤務先の代表者に宛てる
退職届
自分が退職することを通告する書類です。
辞めるときの正式書類のため提出すると撤回することは困難となります。
流れ
先程の『退職願』も考慮すると、
-
STEP1「退職願」を提出『退職願』を提出し辞める意思を伝えます。
-
STEP2会社了承退職することが認められます。
-
STEP3「退職届」を提出『退職届』を提出し、記載した日付をもって退職します。
という流れとなります。
ちなみに
法律(民法)によって、労働者は一方的な意思表示によって一定期間の後に会社を退職できることが認められているため『退職願』を提出せず、『退職届』を提出するだけで会社を辞めることは可能です。
ただ、突然辞めることはトラブルの元になるので極力避けましょう。
書き方例
- 退職届
- 私儀(もしくは「私事」)
- 理由は「一身上の都合」もしくは詳細な退職理由※
- 日付を以て辞める宣言
- 提出日の日付
- 所属部署と名前・印
- 勤務先の代表者に宛てる
※自分の都合で辞めるときは「一身上の都合」で問題無いですが、会社の都合(倒産やリストラ等)の場合は詳細な理由を書く必要があります。
会社都合の場合は『失業給付金』の金額が多くなったり給付期間が長くなります。
辞表
会社の役職がつく人や公務員が提出する書類です。
会社の場合
経営にかかわる役員以上(もしくは役職がつく人)がその「役を辞める」ときに提出します。
役を辞めることの書類のため必ずしも会社を辞めるわけではありません。
公務員の場合
公務員は会社員のような[労働契約]ではなく行政からの要請で働いているという形のため、辞める際は『辞表』を提出します。
行政からの要請で働いている公務員は、賃金や労働条件が法律によって定められているため自分では決められません。
書き方例
- 辞表(もしくは「辞任届」)
- 私儀(もしくは「私事」)
- ○○役を辞める宣言
- 提出日の日付
- 所属部署と名前・印
- 勤務先の代表者に宛てる
まとめ
- 『退職願』…退職する意思を伝える書類
- 『退職届』…退職の際の正式書類
- 『辞表』…役員以上(役職のつく者)が役を辞めるときに出す書類。または公務員にとっては『退職届』の意味をもつ書類
【退職】は、長い人生においてのターニングポイントでもあります。
辞めるときは円滑に円満に。 キャリアアップを目指しましょう。
ではまた次回。