どんよっく(@donyokku)です
移動手段に欠かせない選択肢の1つである「車」。都会よりも地方の人の方が車は欠かせない乗り物ではないでしょうか。
車を乗るときに必要なのは免許だけではありません。車に乗る人は『自賠責保険』への加入が義務付けられています。
他にも自分の意思で入る『任意保険』というものもあります。
今回は『自動車保険』の「自賠責保険」と「任意保険」について紹介します。
自賠責保険
正式には[自動車損害賠償責任保険]と言い、加入が法律で義務づけられています。
自賠責保険に加入せず運転した場合、[50万円以下の罰金] 又は [1年以下の懲役]に加え[違反点数6点で免許停止処分]となります。
事故を起こしたとき「被害者保護」を重視し被害者に対して最低限の補償をします。
補償限度額
傷害による損害 | 最高120万円 |
---|---|
後遺障害による損害 | 最高4,000万円 |
死亡による損害 | 最高3,000万円 |
※被害者1人あたり
保険料
車種によって保険料は異なります。排気量や積載量が大きいほど保険料も高くなります。
※平成29年4月1日~令和2年3月31日に契約した分
軽自動車 | 普通自動車 | 積載量2㌧以下 | 積載量2㌧超え | |
12ヶ月 | 17,350円 | 15,520円 | 23,970円 | 28,720円 |
13ヶ月 | 18,360円 | 16,380円 | 25,520円 | 30,660円 |
24ヶ月 | 29,470円 | 25,830円 | 42,580円 | 51,990円 |
25ヶ月 | 30,460円 | 26,680円 | 44,100円 | 53,890円 |
36ヶ月 | - | 35,950円 | - | - |
37ヶ月 | - | 36,780円 | - | - |
二輪車
原動機付自転車(125cc以下) | 二輪車 126cc~250cc |
二輪車 251cc以上 |
|
12ヶ月 | 7,500円 | 8,650円 | 8,290円 |
13ヶ月 | - | - | 8,560円 |
24ヶ月 | 9,950円 | 12,220円 | 11,520円 |
25ヶ月 | - | - | 11,780円 |
36ヶ月 | 12,340円 | 15,720円 | 14,690円 |
37ヶ月 | - | - | 14,950円 |
48ヶ月 | 14,690円 | 19,140円 | - |
60ヶ月 | 16,990円 | 22,510円 | - |
任意保険
自賠責保険では他人の車や自分の車などの物に対する補償はありません。自賠責保険だけでまかなえない分を補償するのが『任意保険』です。
任意保険といってもいくつかの区分に分けられます。
区分
対人補償
自賠責保険の上限を越える分の補償をします。
対物補償
他人の車や建物などにぶつかり損害を与えた場合に補償します。
無保険車傷害
運転者や同乗者が亡くなったり後遺障害になったが、相手が対人保険に加入していなかった場合に補償します。
車両補償
自身の車が損害をうけた場合に補償します。
搭乗者傷害補償
運転者や同乗者が亡くなったり怪我をしたときにあらかじめ設定した額を補償します。
自損事故補償
電柱にぶつかったなどの運転者自身の運転ミスで運転者や同乗者が亡くなったり怪我をした場合に補償します。
人身傷害補償
運転者や同乗者が亡くなったり怪我をしたときに自分の過失を含め実際の損害額を補償します。
任意保険の特徴
上記のように相手の怪我だけではなく物や自分に対しても補償がある任意保険ですが、自賠責保険と比べて任意保険ならではの特徴があります。
過失により賠償額が減額される
自賠責保険は被害者の保護を重視するため余程のことがない限り賠償金は変わりませんが、任意保険では被害者側の過失により賠償額も減額されます。
自分の払う分が少なくなるよ!
自賠責保険は示談交渉をしてくれませんが、任意保険は示談交渉をしてくれます。
過失相殺で賠償する
事故があったときに双方の過失割合を算出しそれによって実際の賠償額が決まります。過失割合を算出するのは任意保険会社が行います。
例
自分車 | 相手車 | |
100万 | 損害 | 200万 |
70% | 過失割合 | 30% |
自分から相手への賠償
相手車の損害額 × 自分の過失割合
200万円 × 70% = 140万円
相手から自分への賠償
自分車の損害額 × 相手の過失割合
100万 × 30% = 30万円
賠償額
自分の賠償 - 相手の賠償
140万円 - 30万円 = 110万円
- 自分は相手に差額分の110万円を払わなくてはいけない。
- 自分の賠償が多かったので相手は自分に対して賠償は払わない(その分既に相殺したため)。
車等の物だけでなく怪我等の治療費も過失相殺されます。
保険料
任意保険会社によって保険料は異なってきます。
一般的に
- 排気量が大きいほど保険料が高い
- 年齢が若いほど保険料が高い
- 過去の事故回数等を基に算出された等級が低い程保険料が高い
- 走行距離が多い程保険料も高い
傾向があります。
また補償する範囲によっても保険料は変わってきます。
上記の条件による保険料の差は大きく、車両保険を含めた料金だと年間で数万円~十数万円程です。
任意保険会社のホームページには自分の車の車種や使用状況によるシミュレーションができる場合があるので気になる方は確認してみましょう。
おわりに
加入義務がある『自賠責保険』と自分の意思で入る『任意保険』を紹介しましたが、もしもの場合に備えるならば『任意保険』にも加入することをおすすめします。
任意保険は会社によって料金システムが異なるので、数社を比べて自分に合った保険を選び
少しでも保険料を節約しましょう。
安いから選ぶのではなく自分の求める補償が含まれてるのかなど調べ、料金と補償のバランスを取ることが大切です。
ではまた次回。